定年後は 再雇用と再就職はどっちがお得?選択肢ポイント(口コミあり)

定年退職後 再雇用 再就職 どっち 働き方

50代のあなたならこんなこと考えていませんか?
「さあ、いよいよ定年退職!でも、これからどうするか?」
「少しでもお得な働き方は再雇用か再就職かどっちだろうか?」

再就職と再雇用、どちらがお得なのか迷ってしまいますよね。

定年後には、新しい職場への「再就職」か、今の企業での「再雇用」を選択することができます。多くの方が、この2つの選択肢に迷うこともあるでしょう。

ここでは、定年後の「再雇用」、「再就職」を選ぶポイント、メリット・デメリットを紹介します。また先輩方の口コミもご紹介。

なみこ
なみこ

定年後に向けての選択肢について、
一緒に考えていきましょう!

 

こ

「定年こたろう」
大阪出身、。東京の電気会社でサラリーマン歴40年。60歳。

途中10年間の関連子会社へ出向あり。商品の立ち上げ、マーケテイング担当。

現在、公的機関で働き、50代から始めた副業で2つの収入を持つ。
65歳~68歳は副業を本業にするべく強化中!
68歳で仕事をやめ夫婦で旅行しながらベターセカンドライフ送るのが目標!

 

 

定年後の再雇用とは?

定年後の「再雇用」とは、定年を迎えた後に、同じ企業で働き続けることです。再雇用には、短期間のものから長期間のものまで、様々な形態があります。

定年こたろう
定年こたろう

再雇用制度は、企業によって異なるため、
詳細は各企業の規定を確認してみましょう!

 

定年後の再雇用制度について

「再雇用制度」とは、同じ企業で定年後も継続して雇用される制度で、「継続雇用制度」とも呼ばれます。中でも一度退職したあとに再び同じ企業で雇用される「再雇用制度」が代表的です(子会社やグループ会社などの可能性もありです)!

この制度では、定年退職したあとに再び雇用契約を結ぶため、退職金を受け取ることができます。
厚生労働省の調査によれば、高齢者の雇用確保措置を実施している企業の79.3%が「継続雇用制度」を導入しています。

「継続雇用制度」が生まれた背景には、年金受給時期の引き上げがあります。2013年の法律改正により、厚生年金の受給開始時期が60歳から65歳へ段階的に引き上げられることが決まりました。

これにより、60歳から65歳までの期間は無給期間が発生してしまいます。そこで企業には「65歳までの定年の引き上げ」「65歳までの継続雇用制度の導入」「定年の廃止」のいずれかの実施が義務づけられました。

結果として、希望すれば基本的に全員が65歳まで同じ企業で働き続けられることになっています。

なみこ
なみこ

定年こたろうさん、
再雇用の流れ
を教えてください?

定年こたろう
定年こたろう

はい、
まずね、定年退職の前に企業から再雇用に
関するお知らせが来るんだ。

そしたら、担当者とのミーティングで勤務条件を決めて、
契約内容に合意したら再雇用がOKになるんだよ。

でも、再雇用制度を利用するかどうかは本人の意思が
尊重されるから、再雇用を望まない場合は
そのまま定年退職の手続きを進めればいいんだ。

 

再雇用後の働き方とは?

ここでは、厚生労働省のデータと私の経験をもとに、再雇用後の働き方についてお伝えします。

🔎雇用形態
定年後の人材(60代前半)を継続雇用する際の雇用形態を見ると、正社員が「41.6%」、嘱託・契約社員が「57.9%」、パート・アルバイトが「25.1%」となっています(複数回答)。再雇用では、定年前に正社員だった人でも、嘱託や契約社員として採用されることが多いです。

定年こたろう
定年こたろう

私は嘱託社員でした。

🔎仕事内容
再雇用後の仕事内容・責任の変化は、企業によっては「定年前とまったく同じ仕事」と答えたところが「44.2%」、「定年前と同じ仕事であるが、責任の重さが軽くなる」と答えたところが「38.4%」となっています。基本的には定年前と同じ業務ですが、企業によっては役割やポジションが変わることもあるようです。

定年こたろう
定年こたろう

私は部署も変更になりました。
また多くの人は役職定年を数年前に
経ていますので定年後は見かけ上
変化ないように見えます。

🔎賃金水準
再雇用後の賃金水準について、60歳の給与を100%とした場合、61歳時点では平均「78.7%」となっています。つまり、再雇用後は給与が定年前の7~8割前後まで減ることが多いようです。

定年こたろう
定年こたろう

私は現役時代から60%の減でした。
大企業でも大きく減になることありです。

 

定年後の再雇用のメリット

再雇用のメリットとしては、まず、長年の経験やノウハウを活かせることが挙げられます。さらに、会社の制度や文化に慣れ親しんでいるため、再雇用後の仕事もスムーズに進めることができるかもしれません。

また、再雇用により厚生年金の加入期間が長くなり年金が増えることや現役時代と同じ保険組合に入れることもメリットでしょう。

定年後の再雇用のデメリット

もちろんデメリットもあるので見ていきましょう。

🔎ポジションが変わりストレスになる場合もある
再雇用で働き続ける場合、仕事内容が同じでも、ミッションや役職が変わることがあります。たとえば、今までの部下が自分の上司になることもあり、ストレスを感じることもあります。また、担当していた業務から外され、仕事に物足りなさを感じることもあるでしょう。

🔎65歳以降は自分で仕事を探す必要がある
企業に義務づけられているのは、あくまで「65歳まで」の継続雇用制度です。66歳以降も就業し続けられる制度がある企業は、かなり少ないです。そのため、再雇用制度を利用しても、65歳以降も働きたい場合は自分で再就職先を探す必要があります。

🔎賃金が問題になる場合もある
再雇用制度では、定年前よりも給与が下がることがほとんどです。その際、「仕事内容は変わらないのに給料が下がるのはおかしい」「処遇がスキルや知識に見合っていないのではないか」といった不満を抱える人もいます。

以上が、定年後の「再雇用」についての活用法やメリット・デメリット、そして成功させるためるポイントについての紹介でした。

定年後再雇用の様々な口コミ!

60歳で定年退職しました。定年に際して、「退職」と「再雇用」の選択肢があり、私は「退職」を選択しました。当初は再就職や休暇を考えていましたが、最近では意欲が低下し、将来に対する不安から「再雇用」を選択すべきだったかと思っています。一度退職してから再雇用することは可能か調べています。

定年後の再雇用で、収入が減ってしまってやる気が出ない…。どうやって乗り越えているか知りたい。先日、会社から受け取った通知によると、再雇用後の給与は現在の7割になり、賞与は未定だ。年収も40%減少する見込みだ。その上、業務内容は変わらずに同じだという。

同一労働同一賃金ではないのかと問い合わせたところ、最高裁判所が再雇用においては最大40%までの賃金カットが合法と認めたとのこと。大企業にはさすがの用意周到さだ。全くやる気が起きないが、働かないと生活ができない。皆さんはどのようにしてこの状況を乗り越えているのだろうか。

 

なみこ
なみこ

次に、「再就職」についての紹介をします。

 

定年後の再就職とは?

「再就職」とは、定年後に新しい職場で働くことです。

再就職は、新しい環境で自分自身のスキルや知識を活かし、新しい成長機会を得ることができます。ただし、再就職には、自分自身で新しい職場を探す必要があるため、求職活動に時間や労力を割く必要があります。

定年こたろう
定年こたろう

50代のなるべく早い時から
準備に取り掛かることが大切ですよ。

 

再就職の方法について

再就職は定年退職後に自分で求人を探す必要があります。求人を探す方法には、以下のようなものがあります。

🔎ハローワーク
厚生労働省が管轄する職業紹介所で、全国に544ヶ所(※令和4年4月時点)設置されています。専用端末で求人を検索できるほか、相談員への就職相談、職業訓練などが利用できます。高齢者の再就職支援に力を入れている「生涯現役支援窓口」が設置されているところもあります。

🔎シルバー人材センター:(あまり使えないかも)
会員登録した定年退職者向けに職業紹介を行う団体で、全国の市区町村に設置されています。求人は「臨時的・短期間」かつ「軽作業」中心のものが多く、生活費を稼ぐよりは、労働によって「生きがい」を得るために利用するのが適しています。

定年こたろう
定年こたろう

ある程度収入が欲しい人は
あまり使えないかも。

🔎転職エージェント
企業と求職者をマッチングさせる民間の人材サービスで、求人紹介だけでなく、キャリアコンサルタントによる履歴書の添削、面接対策などのサポートが受けられます。シニア向けの人材紹介サービスもあります。

定年こたろう
定年こたろう

私は50代の前半から
情報収集を兼ねて転職サイトも併せて
3社登録していました。

🔎転職サイト
さまざまな業界の企業が求人を掲載しているWebサイトで、最近ではシニア層向けの転職サイトも豊富にあります。自分の希望に合う職種を探し、応募することができます。自分のペースで再就職活動を進めたい場合に適しています。

 

🔎再就職支援
早期退職や定年退職に伴って再就職を目指す人向けの人材サービスです。求人紹介、履歴書添削、面接対策、さらには退職後の精神的なケアや研修も受けられます。出身企業が再就職支援会社と契約している必要があるため、退職前に企業へ確認することが必要です。

定年こたろう
定年こたろう

私の会社もありました。
ただし、再雇用をしない人が前提でした。
だから迷っている人は利用できませんでしたよ!

 

再就職後の働き方は?

厚生労働省の調査と私の経験に基づき、定年後の再就職による働き方について紹介します。

🔎雇用形態
60代を対象とする求人は、正社員雇用が少なく、非正規雇用の求人が多く見られます。具体的には、契約社員やパート・アルバイトです。

例えば、60歳~64歳の男性のパートタイム労働者の割合は44.5%、女性は73.7%。さらに、65歳以上になると割合は男性で69.2%、女性で89.8%と上昇し、パートタイムで働く入職者が大半を占める状況が見られます。

したがって、正社員での再就職を希望しても、それが実現しない可能性もあることを考慮する必要があります。

定年こたろう
定年こたろう

確かに正社員の口は少ないですが
それは再雇用も同じです。
65歳以前は派遣社員、65歳以降は
パート・アルバイトとなるのではと思います。

🔎給料水準
定年後の再就職では、勤務時間の短縮や雇用形態の変化により、再雇用と同様に賃金水準が低くなるでしょう。

例えば、「転職入職者の賃金変動状況」によれば、60歳~64歳の転職入職者の67.6%が前職よりも賃金が減少したと回答しています。また、その中でも「1割以上減少した」と回答した人の割合が61.2%を占め、再就職により大幅な給与水準の低下が見られることが分かります。

定年こたろう
定年こたろう

私の場合は現役100とすれば、
再雇用で40,再就職で70程度に
なりました。

 

定年後の再就職のメリット

まずメリットからです。

🔎自分の意志で仕事を選べる
再就職の最大のメリットは、前職に縛られず自分の希望に合った仕事を選べることです。趣味や関心事に基づいた新しい仕事を見つけたり、社会貢献に繋がる仕事を選ぶことも可能です。定年後に実現したかった夢や希望を実現するチャンスでもあります。

定年こたろう
定年こたろう

元部下が上司。
これ私の場合です。
普通にしていましたが
かなりきついです。

 

🔎人間関係を一新できる
新しい職場で働くことで、人間関係を再構築することができます。同年代の新しい友人を作ったり、共通の趣味を持つ人々とつながったりすることもできます。長い人生を見据えて、新しい人間関係を広げるチャンスとなるでしょう。

定年こたろう
定年こたろう

仕事がハードでない場合
今後の友達もできますよ。
飲みに行っても会社の愚痴が減り
なんとなく健全に感じます。

 

🔎65歳以上でも勤務し続けられる
再雇用の場合は基本的に「65歳まで」の雇用しか保障されませんが、再就職の場合は65歳以上でも雇用を継続できる可能性があります。自分のキャリアを考え、長期的に働くことを望む場合は、再就職の道も検討すべきでしょう。

定年こたろう
定年こたろう

これについては要チェックです。

 

定年後の再就職のデメリット

一方、再就職のデメリットです。

🔎仕事を見つけるのは大変である
60歳以上の求職者向けの求人は数が限られており、希望に合った仕事を見つけることは容易ではありません。自分で仕事を探し、応募し、選考を受ける必要があります。思い通りに仕事が見つからなかった場合、精神的なプレッシャーを感じることがあるかもしれません。

定年こたろう
定年こたろう

だからこその早めの準備を
おすすめしています。
まずは情報収集です。

 

🔎ブランクが発生することもある
定年後にすぐに再就職する人もいれば、しばらくは休養期間を取る人もいます。しかし、再就職先が見つかるまでの期間が長くなると、復帰への心理的な抵抗も大きくなる可能性があります。また、ブランクがあるため無給の期間が続くため、不安を感じる場合もあります。

 

🔎希望に合う仕事が見つからないことがある
定年後の再就職では、前職よりも雇用条件が悪くなる場合もあります。そのため、希望する条件に合う仕事を見つけることが難しい場合があります。結果として、再就職活動が長引くこともあります。

定年こたろう
定年こたろう

60歳以降の雇用状況などの現状把握
が大切だと思います。

 

定年後再就職の様々な口コミ!

 

以上が、定年後の「再就職」についての紹介でした。

なみこ
なみこ

サラリーマンなら多くの方が
定年後には、再雇用と再就職の
どちらかを選択することができます。
一度あなたのライフスタイル考えて
みてください。それに合わせて
最適な選択をすることが
大切なんですね!

 

定年後の「再雇用」や「再就職」がうまくいくポイントとは?

定年後には、「再雇用」や「再就職」のいずれかを選択する場合でも、成功するためには意識すべきことや大切にすべきことがあります。

以下に、定年後の仕事選びを成功させるためのポイントを大きく3つ紹介します。

🔎「やりたいこと」と「妥協できること」のバランスを考える
定年後の仕事選びでは、要望がすべてかなうわけではないため、「絶対に譲れない条件」と「それをかなえるためなら妥協できる条件」を整理しておくことが重要です。

具体的なケースを想像し、「資格やスキルを活かせる仕事なら、多少は賃金が低くてもよい」といったように、自分にとっての優先順位を考えることが大切です。

また、「定年後に再び働くこと」の意味や目的を明らかにしておくことも重要です。何のために働くのかが明確であれば、再雇用や再就職の選択もしやすくなります。

🔎生活の収支を正しく計算しておく
仕事選びには、生活費が大きく関わってきます。定年後は年金の受給が始まるまで収入が減るため、収支を正しく計算しておくことが重要です。

年金の受給予定額についてもある程度確認しておくことで、必要な貯金額を見積もることができます。また、定年後に収入が大幅に減る場合は、再雇用なら「高年齢雇用継続給付金」再就職なら「高年齢再就職給付金」を受給できる場合があるので、条件や期間などについて調べて申請することをおすすめします。

🔎長く働ける環境を整える
人によりけりですが、人生100年時代を迎える今は長く働ける環境を整えておくことも大切です。これまでの経験や知識だけでなく、新しい知識や資格を身につけることなどです。

特にシニア層に適した仕事を見つけ、その職種で活かせるような資格を取得することは、将来のあなたにより有益です。

例えば、介護ヘルパーや社会福祉士、宅地建物取引士(宅建)、マンション管理士、第二種電気工事士など、さまざまな資格があります。また、定年後のキャリアを”第二幕”として新しく何かを学び、スタートさせることも、充実した楽しい生活を送るために役立ちます。

 

定年後の再雇用や再就職に向けてのまとめ

再就職と再雇用には、それぞれに長所と短所があります。

定年後の再就職や再雇用を検討する際には、自分自身が求める「働く意義」や「生きがい」を明確にすることが重要です。

そのためには、時間をかけて自分自身と向き合い、第二の人生におけるキャリアプランを練り上げることをお勧めします。自分の能力や興味に合わせた新しい職種を見つけることもできますし、趣味や関心事に関連する分野に挑戦することもできます。自分自身が満足できる形で働くことができるように、計画を立ててみることをおすすめします。

うまく考えがまとまらない場合は先輩や周りに相談しましょう。

定年こたろう
定年こたろう

私は転職エージェントの人に
この部分でかなりお世話になりました。
自分一人では気が付かなかったことも
多々出てきましたよ。

現代では60歳を超えても働くことが一般的になっており、働く環境は老後の充実した生活や豊かさを築く上で大切な要素の1つ。

自分自身のライフプランに合わせた働き方をするためには、退職前から計画を立てて行動することが最も重要です。