危険物取扱者乙4(通称「危険物乙4」)は取るのにそこそこやっかいな資格で、初めて独学で学ぶには難しさを感じるかもしれません。
周りの人から「簡単だよ」と聞いていいるけどどうなんだろうと考えませんか?
今回は、「危険物乙4」を独学で勉強する難しさの原因を解説しながら、試験攻略のコツを紹介していきます。もし、乙4の勉強がうまく進まずに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
【危険物取扱者】乙4は独学の学習はムリ?カンタン?
あなたが実際にテキストを読んでみると意外にも難しそうに感じるかもしれません。
さらに、試験を受けても不合格になってしまう人もたくさんいます。
「乙4は案外難しい」、「どう勉強すれば良いの?」「独学した自分が悪いの?」と悩んでいる方は、まず正しい難易度を理解することから始めましょう。
危険物乙4は独学では難しい?世間の評判とは!
実は、一般的には危険物乙4は「やや易しい」とされる資格試験です。なぜでしょうか?この試験がそう考えられる理由は、主に以下の3つです。
2. 幅広い層の人が受験し、受験資格がない
3. 業務の基本の資格である
個別に見ていきましょう。
*危険物乙4の試験問題は少なく暗記系である!
危険物乙4には計算問題が少なく、用語を覚える暗記系の問題が多いため、試験対策をしやすく、合格しやすいとされます。これにより、受験者が試験の傾向を理解し、効果的な勉強法を取り入れることができるため、易しい資格試験として認識されています。
*危険物乙4は、多くの人(幅広い層の人)が受験している!
受験者層が広く(年間約25万人の受験者)、学生や新入社員でも取得できる資格であることが挙げられます。
このため、専門知識を持つ必要がなく、一般的な常識や基礎的な知識で試験に合格できることが多いとされています。
*危険物乙4は、業務の基本の資格である!
危険物乙4は、業務の基本となる資格であるため、多くの企業で必要とされることがあります。
そのため、取れて当たり前の資格となっている企業もあります。これがこの資格が易しいと考えられる理由の1つです。
危険物乙4の合格率からみた難しさ!
「危険物乙4」という国家資格は、他の国家資格と比べると合格率が低いです。
年度 | 合格率 |
---|---|
平成27年度 | 29.4% |
平成28年度 | 28.9% |
平成29年度 | 34.4% |
平成30年度 | 39.0% |
令和元年度 | 38.6% |
令和2年度 | 38.6% |
この資格は仕事上を持つことは欠かせないため、多くの人が受験を考えています。
ただし、初めて受験する人や受験にあまり意欲のない人も多いです。
そのため、合格率が50%程度の国家資格と比べると、合格する人の割合は少なくなってしまいます。よって、合格率だけでは試験の難易度を判断できないと言えます。
危険物乙4資格の基本的な試験概要
試験の概要を記載します。どのような試験か確認しましょう。
項目 | 内容 |
受験資格 | なし |
出題形式 | 5肢択一、マークシート方式 |
試験時間 | 2時間 |
試験内容 | 3科目35問 |
合格基準 | 3科目で60%以上の正答率 |
💥記述問題、実技試験、論述、面接などはありません。
危険物乙4の合格基準を知ろう!
危険物取扱者の合格基準は、各科目において60%以上の正答率を要求されています。
合格には、以下に示す3つの科目正答数をクリアする必要があります。
1.「法令」 危険物に関する法令 😊9問の正解(15問中)
2.「物理・化学」基礎的な物理学及び基礎的な化学 😊6問の正解(10問中)
3.「性質・消化」危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法😊6問の正解(10問中)
もし、どれか一つの科目で合格に必要な正答数を満たせない場合は、不合格になってしまいます。そのため、苦手な科目については対策を講じることが必要です。すべての科目で60%以上の正答率を目指し、十分な準備を行うことが重要です。
間違えないように!もう一度お伝えしますが、この試験は、「トータルで60%の正答率」ではなく、それぞれの科目で60%の正解が必要です。苦手な科目を得意な科目でカバーすることができないという特徴があります。
60%の正答率は、平均的に得点できる人にとっては高いハードルではありませんが、苦手な科目がある人にとっては多少困難を伴うかもしれません。
実際、「苦手な科目でなかなか60%以上正解できない」という状況は、試験の難易度を上げる主な要因のひとつです。
危険物乙4の勉強法(コツなどを伝授)
この資格を合格するためには、暗記系なので40~60時間程度の時間をかけてある程度コツコツ勉強する必要があります。
しかし、ちゃんと取り組めば合格できる試験です。前述の通り、合格率は30〜40%ですが、60%前後の不合格者の中には、勉強しなかった人、テキストをめくっただけでほとんど勉強していない人、一夜漬けで試験に挑んだ人が多いという傾向があるので過度に心配はいりません。
この理由は、この資格は汎用性がある仕事の基本であるため、職場で受験を強制されることがあり、受験意欲がない人も受験することになります。
次から、合格するための勉強法とコツをお伝えしていきます。
5択のマークシート形式の攻略!
問題はマークシート方式で、5つの選択肢から1つを選ぶ5肢択一式の採用です。通常の資格試験によっては、選択肢が3つまたは4つしかない場合がありますね。
そのため、5つの選択肢から正解を選ぶことが最初は若干難しいと感じる方もおられます。試験問題に慣れておきましょう。
暗記の頑張りとそれぞれの項目の関連付けが必要!
この試験は、専門用語や物品名の暗記が必要であり、多岐にわたる物品を扱うため、正確な物品名の記憶が重要です。
ただ、知識を単純に詰め込むだけではなく、一つ一つの項目を深く理解し、関連づけながら学ぶことが、合格への鍵となります。
基本的な理系の知識の理解で合格できる!
乙種の試験では、物理学と化学の基本的な知識が必要とされますが、基礎レベルの知識があれば十分対応できます。出題される問題は、基本的な理解が求められるものが多く、初学者でも合格を目指せます。基礎知識をしっかりと身に付けておくことが大切です。
勉強時間は40時間~60時間で合格ラインに到達する
危険物取扱者乙4の標準的な勉強時間は、40〜60時間程度とされていますが、中には「そんなに勉強するのは辛そう」「60時間も勉強できそうもない」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、危険物乙4は、勉強が得意な人や前提知識がある方であれば、10〜20時間程度の勉強でも合格できる試験です。もし、効率的に勉強して30〜40時間で合格を目指したい場合は、1ヶ月前後の期間内に設定可能な勉強時間で計画を立てることをおすすめします。
1日2時間勉強しようと思ってもなかなか実行できない方は、スキマ時間を有効活用することも考えましょう。例えば、1日あたり1時間、30日間勉強するスケジュールであれば、無理なく取り組むことができます。
教材はいろいろあるが通信講座がおススメ
🧿必要な教材が全て揃っているので、自分でテキストを探す手間が省ける。
🧿スマートフォンで学習したり、動画で授業を受けることができるため、いつでもどこでも自分のペースで学習が可能。
🧿自分自身のモチベーションも高めることができるため、効率的に勉強ができます。
また、テキスト選びに迷ったり、独学での学習が難しいと感じている方にもオススメです。
通信講座なら、信頼できる教材と適切な勉強法を提供してくれるので、安心して勉強に取り組むことができます。
サクッと合格目指すなら通信講座を検討しましょう。
危険物乙4の通信講座ならスタディングがおすすめ
スタディングの危険物取扱者乙四講座は、通信講座の中でもコスパが良くおすすめです。この講座の魅力は、低価格とスマホ学習の2点にあります。
受講料はたったの4,950円で、教材と過去問を購入する費用とそれほど変わりません。さらに、合格すればAmazonギフト券1,000円分がもらえるので、非常にお得に勉強できます。
この講座の教材はWeb上で完結しており、通勤や家事の合間にも学習ができるため、効率的に勉強を進めることができます。問題集や暗記ツールも充実しており、ちょっとした空き時間にも勉強を進めることができます。ただし、紙媒体がないため、教科書系の勉強に抵抗がない方に向いています。
通学講座を好む方でも、ぜひ「スタディングの危険物取扱者乙四講座」をチェックしてみてください!
危険物乙4の資格を取っての仕事は定年退職後の60代でもおススメ
危険物取扱者資格の中でも、乙種4類は特におすすめです。この資格を取得することで、ホームセンターやガソリンスタンドなどでの就業に有利になるだけでなく、手当や優遇措置なども期待できます。
現代社会では、法的に危険物とされるものが多数存在します。そのため、一部の職場ではこの資格が必須条件となることがあります。また、60代以上で働きたい場合や、定年後に再就業を目指す場合にも、危険物取扱者資格が必要となることがあります。
この資格に関連するテキストや教材は多数あり、年齢を問わず挑戦しやすいものが揃っています。ぜひ、この資格を取得して、安心して就業や再就業を目指してみてはいかがでしょうか。
尚、ガソリンスタンド以外の仕事でも以外のような仕事もあります。